琵琶湖・湖北エリアの中でも、独特の冒険感と「北湖クオリティ」のデカバスが狙えるメジャースポット、西野放水路。
「暗闇のトンネルを抜けた先にある別世界」として知られるこのポイントは、ウェーディングアングラーにとっては聖地の一つです。しかし、広大なエリアだけに「どこを狙えばいいのか?」「駐車場はどうする?」と悩む方も多いはず。
今回は、西野放水路のバス釣りポイントを北側・南側・サンドバーに分けて徹底解説します。さらに、攻略の鍵となる「魚礁」の位置や、近年注意が必要な「熊」情報のほか、アクセスマップまで網羅しました。
西野放水路とは?(アクセス・駐車場・トイレ)
西野放水路は、滋賀県長浜市高月町にある余呉川の分流が琵琶湖へ流れ込むポイントです。最大の特徴は、駐車場からポイントへ向かうために通る「西野トンネル」の存在です。
アクセスと駐車場情報
ポイントへは川の北側からアプローチするのが基本ルートです。
- 駐車場: 西野水道の観光用駐車場を利用可能(無料)。
- トイレ: 駐車場横に設置されています。
- ポイントへの移動: 駐車場から約250mのトンネルを徒歩で抜けます。
トンネル内には照明がありません。足元が悪く危険なため、懐中電灯やスマホのライトが必須です。お化け屋敷のようなスリルがありますが、安全第一で進みましょう。
【地図あり】西野放水路のバス釣りポイント解説
西野放水路は大きく分けて「河口(サンドバー)」「北側」「南側」の3つのエリアで構成されています。それぞれの特徴を把握してランガンしましょう。
▼西野放水路周辺の地図
1. 扇状サンドバー(河口正面)
トンネルを抜けた正面に広がるのが、余呉川の流れ込みによって形成された扇状のサンドバー(砂堆)です。
- 特徴: 水通しが抜群に良く、常にフレッシュな水が供給されます。小鮎やハスなどのベイトフィッシュが溜まりやすく、それらを追ってフィーディングに入ってくるバスを狙う一級ポイントです。
- 攻略法: 先端付近までウェーディングが可能ですが、急な深み(ブレイク)に注意が必要です。ブレイクラインやウィードのエッジを回遊待ちで粘るスタイルが有効です。
2. 北側エリア:ロック帯と「西野魚礁」
河口から北へ向かうと、ゴロタ石や岩が増え、水質がさらにクリアになります。ここで意識したいキーワードが「魚礁」です。
- 西野魚礁の位置: 北側の2つ目の岬周辺の沖には、有名な「西野魚礁」が沈んでいます。ボートアングラーも多く集まるスポットですが、ウェーディングで遠投すれば岸からも届く範囲にあります。
- 攻略法: 魚礁周りはデカバスのストック量が多い反面、根掛かりも激しいエリアです。ガード付きのジグや、スナッグレス性能の高いヘビキャロで、縦のストラクチャーを丁寧に探りましょう。
3. 南側エリア:濁りとウィード攻略
放水路トンネルの上を通って南側へアクセスできます。
- 特徴: 北側とは異なり、少し水質が濁り気味(ステインウォーター)で、栄養分が豊富なエリアです。
- 攻略法: 濁りが入っているため、バスの警戒心が薄れやすいのがメリット。特に朝マズメや夕マズメに効果的です。ただし、水面に泡が消えずに残っているような水質悪化時は「死にポイント」になりやすいため、見切りも重要です。
西野放水路のバス釣り釣果情報
西野放水路のバス釣り釣果情報を紹介します。
今日は西野放水路へ知り合いの釣りガールを連れて早朝フィッシング
バス、ハス、ニゴイ、鮎の4目釣り
鮎は写真撮れず
写真撮ってもらったら美白になっとる😅#バス釣り#琵琶湖 pic.twitter.com/tPWnY3VAaT— よっしー (@yoshihiro_bb) August 18, 2023
おはようございます☀️
今日は西野放水路まで来ました
朝5時前に到着したのに既に車が8台、、、
5時〜9時まで釣りして、大きいニゴイや大きいハスが沢山釣れました
全部OSPのドゥルガのただ巻き
バスはお留守でしたが沢山釣れたので楽しかった!#バス釣り#OSP#琵琶湖 pic.twitter.com/oMnv15GxlI— よっしー (@yoshihiro_bb) July 29, 2023
9月7日西野放水路
りんさんと一緒に朝イチやっぱりあのトンネルは不気味ですね〜😱
スピニングの糸巻き量が足らなくて98Hでキャロができなかったのでお父さんのベイトで釣りして30センチくらいのコンディションのいいバスが連れてくれましたーついでにキンクーとAKチャターを拾い帰宅🚗💨 pic.twitter.com/CsRsOHLuJu— ケンちゃんNJR (@Kentyannjr) September 7, 2025
攻略の鍵!おすすめルアーとタックル
西野放水路は広大でウィードや岩が点在するため、以下のタックルセッティングがおすすめです。
- ヘビキャロ(三又キャロ)
- 沖のブレイクや魚礁まで届かせるための遠投用として必須です。具はスイングインパクトやエビ系ワームなど。シンカーはボトム感知能力の高いタングステンを選びましょう。
- 高比重ノーシンカー
- 北側の魚礁エリアやウィードポケットに落とし込む釣りに最適です。根掛かりを恐れずに攻められます。
- スピナーベイト・バイブレーション
- 広範囲に散ったバスや、ウィードフラットを手早く探るパイロットルアーとして。ニゴイなどの外道が掛かることもありますが、魚の活性を知るには最適です。
【重要】釣行前に知っておくべきリスク(熊・盗難)
楽しい釣行にするために、西野放水路特有のリスク管理も忘れずに行いましょう。ここは観光地であると同時に、自然の厳しい場所でもあります。
1. 「熊」の出没情報に注意
西野放水路周辺は山に囲まれた自然豊かなエリアです。近年、湖北エリア全体でツキノワグマの目撃情報が増えています。
- 特に早朝(朝マズメ)や夕暮れ時は熊の活動時間と重なります。
- ポイントまでの移動中、単独釣行の際は「熊鈴」を鳴らす、ラジオをかけるなど、こちらの存在を知らせる対策を講じてください。
2. 車上荒らし・盗難への対策
残念ながら、西野放水路の駐車場では車上荒らしやタックルの盗難が報告されています。
駐車場からポイントまで徒歩15分ほど離れるため、犯人にとっては死角になりやすい場所です。「少しの時間だから」と油断せず、車内に貴重品や予備の高級タックル(リールやロッド)を残さないようにしましょう。可能な限り、釣り場に持っていく道具だけで車内を空にするのが自衛策です。
【琵琶湖バス釣り】西野放水路のまとめ
西野放水路は、トンネルを抜けるワクワク感と、北湖ならではのロクマル級モンスターに出会える素晴らしいフィールドです。
- 北側の魚礁で一発大物を狙うか
- サンドバーで回遊を待つか
- 南側でマズメ時の爆発を期待するか
状況に合わせてエリアを選定し、ぜひ自己記録更新を狙ってみてください。ただし、ウェーディングの事故や盗難、そして熊への対策など、安全管理は万全にして楽しみましょう!
